今回はYouTubeの専門性の高い横動画とショート動画の相性が悪いことについて、自身のチャンネルの取り組みも踏まえて書いていきます。
まず専門性の高いチャンネルにショート動画がなぜ合わないのかですが、ショート動画はアルゴリズムとして横動画より新規に多くリーチします。『新規にリーチする』と言えばかなり聞こえは良く感じるのですが、多くの場合専門分野ではない層にもリーチしてしまいます。そのためチャンネル登録者の属性がバラバラになって次の動画を投稿したときに専門性の高いジャンルの動画のクリック率が上がらなかったり、見られてもすぐに離脱されてしまうため横動画単体が伸びなくなってしまう可能性があります。

上の構造上ショート動画を伸ばすには構成自体をエンタメ系に寄せざるをえなくなり、逆に属性を一定にするために専門性を担保した形でショート動画を作れば、見られず伸びないためショート動画にする意味がないということになります。
※チャンネル自体が視聴者の属性をあまり問わないエンタメ系なら新規にリーチするショート動画を使うメリットはかなりあると思います。

ただ今回自分が運用するchは専門性が高いのですが、ショート動画に取り組むことにしました。理由は大きく3つ。
①YouTubeがショート動画を推しているため、なんらかの改善を図る可能性がある。
今回ショート動画が収益化開始されるに伴い、YouTube側も上記の問題点に何らかの対策を講じる可能性が高いと考えています。理由はYouTube側は多くのクリエイターにショート動画に参入してほしい(もっと言えばTikTokを超えるぐらい)ため、かなり多くの割合を占める現在ショート動画を敬遠している専門性の高いYouTuberにも投稿してほしいと思っている(予測)ので、横と縦の接続を良くする可能性がある。

②失敗した場合でも、適切に判断すればある程度被害を小さく食い止められる。
チャンネルページから視聴される割合は5%弱にすぎず、基本的にはブラウジング機能(トップページ)と関連動画による視聴が大半を占めるため、通常YouTuberはインプレッション数をできるだけ保ちたいです。そのため横動画の評価を落としたくない→ショート動画を投稿しないだったのですが、最悪ショートとの接続が改善されず一時的に視聴が落ちたとしてもショート動画を中止し、強めの横動画で視聴数を一定のところまで戻せる可能性が高く、視聴数が落ちるリスクよりも上手く接続できたときに得られるリターンの方が大きいと判断しました。

③ショート動画を作るノウハウを得ることでメリットが大きい。
もし仮に横動画とショート動画の接続をYouTube側が限りなく良くしてきた場合、両方でヒット作をコンスタントに出せる能力を持っていることは非常に価値の高い能力であると同時に、先に取り組んでいることで改善が早く進んでより良いものが作れると思います。またもしYouTube上ではダメであった場合でも、TikTokやリールにも投稿できるのも取り組む大きな理由になりました。
というわけでショート動画に取り組む理由をつらつらと書いたわけですが、好きな分野で思いの外考察が長くなりそうなため、現在の投稿したショート動画についてはPART2以降に書いていこうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!質問はお気軽に。